『地震』の怖さを理解している方は一体どのくらいいるでしょうか。
また、実際に大きな『地震』が来た時、どのくらいの方が、どのように動いたらよいか考えた事があるでしょうか。
『地震』を甘くみてはいけません。
いつ起きるかが予想つかない『地震』には、備えをしておく事が重要です。
何故なら、『大きな地震』が起きた時、パニックになるだけでなく、普通の生活が送れないからです。
その為には、『どのような状況になるのか』また、『具体的に何が必要になるのか』を知っておかなければなりません。
実際に『東日本大震災(3.11)』を経験した私が、『どのような状況だったのか』、『不便だった事』等をお伝えします。
悪魔の3月11日
『東日本大震災(3.11)』が起きた時、私は茨城県に住んでいました。
震度は『6弱』です。
私は大学入学前だった為、学校も無く、家に1人でいました。
そして、14 時 46 分にその大きな地震は起きました。
揺れを感じたらすぐに行うべき事
『地震』が起きた時、私はガスをつけて料理をしながら、洗い物をしていました。
火事になったら大変なので、私はすぐに洗い物を中断してガスを止めて、テーブルの下に隠れました。
学校の避難訓練で教わった『地震が来たら、机の下に隠れる』という事を思い出し、すぐに実行したのです。
その直後、物凄く大きく揺れ始めました。
立つことも出来ず、机にしがみつく事で精一杯でした。
私が住んでいたのはアパートの1階だった為、「このまま潰されてしまう」と涙しながら思った事を今でも覚えています。
後から思った事は、あの時にガスをすぐに止めて頭を守る行動が出来て、本当に良かったと。
その行動をしていなかったら、私は無事ではありませんでした。
揺れを感じたら、使っているガス等は必ず止めて、身を守る行動をすぐにとるべし。
頭は必ず守りましょう!
「スリッパ」は足を守ってくれる
大きく揺れ始めてからすぐに、色々な物が倒れました。
食器棚、テレビ、タンス等が次々に倒れ、食器が物凄い音を立てて割れていきました。
揺れがおさまると、私はすぐに外に逃げました。
家の中は危ないと危機を感じた為です。
家の中は、ガラスの破片だらけで、足の踏み場もありませんでした。
しかし、私は『スリッパ』を珍しく履いていた為、足を怪我することなく脱出成功。
『スリッパ』を履いていなかったら、足は怪我をしていたはずです。
滅多にしない行動で、自分の足を守りました。
逃げる際にも頭上に注意
大きな地震が起きると、崩壊するのは家の中だけではありません。
市役所の大きな建物が真っ二つに折れて倒れ、道路も割れて車が走れない状態になりました。
木々も倒れ、私の住んでいたアパートもヒビが入りました。
私が働いていたバイト先も潰れて無くなりました。
地震が起きると、様々な物が落ちてきたり倒れてきたりします。
もし震災が起きたら、「どこに避難するか」「危ない場所はないか」を事前に確認しておくと良いですね♪
余震
大きな地震が起きた後、何度も何度も余震が起こりました。
あの嫌〜な緊急地震速報が何度も何度も鳴り響くのです。
寝ようとするとすぐに余震。
落ち着いたと思ったらまた余震…。
この繰り返しです。
もう怖くて怖くて眠れません。
布団をかぶり、怖さを必死で堪えました。
そんな恐怖の時間がどんどん過ぎていき、いつの間にか朝がきてしまっています。
毎日毎日この繰り返しです。
寝る時も、すぐに逃げられるように準備(避難用品を近くに置いておく)をしました。
そうする事で、また大きな揺れが来たときに、すぐに逃げる事が出来ます!
大きな地震の後は、余震が何度も起こるので、注意が必要です。
身を守る行動を暫く続けましょう。
ライフラインはどうなった
地震が起きると、家の中が滅茶苦茶になり、「生活するスペースの確保」や「片付け」ですら大変です。
他にも、「ライフライン」が止まってしまった為、とても大変でした。
では、具体的に何が大変(不便)だったのか、どのように過ごしたのかを書いていきます!
電気
震災が起きてから、一週間ほどは電気を使用することが不可能でした。
その為、家の中は真っ暗で、ロウソクをつけたり懐中電灯をつけたりして過ごしました。
ロウソクは、色々な所に置けるので便利ですが、火事にならないようきちんと見ていないといけません。
更に、同じようにロウソクが必要で買い求める方が多かった為、前もって準備しないと、ロウソクですら手に入らず大変です。
今は、LEDのランタンも売っていますので、家に置いて置いておくと安心です!
ロウソクや懐中電灯よりおススメですよ♪
電気が通ってない為、携帯は車の中で充電しました。
携帯の充電を車でしていると、燃料が足りなくなる為、ガソリンスタンドへ行くことになります。
ガソリンスタンドも物凄い行列で、簡単にはガソリンが手に入りません。
電気が使えないと、ご飯が炊けない、食べ物を温める事も出来ない、冷蔵庫も使えません。
こんな不便な生活が続いていましたので、電気が通ったは本当に嬉しかったです。
電気がついた瞬間に、みんなで手を叩いて喜び合ったのを今でもはっきりと覚えています!
水道
震災が起きてから約2週間は、水道から水が出ませんでした。
水道が使えないというのは、想像以上に不便でした。
いつもなら蛇口をひねると出てくるお水のありがたみを思い知りました。
みなさんは普段「お水」を何に使いますか?
- お風呂
- トイレ
- 洗濯
- 料理
- 水分補給 など
生活する上で、お水は必要不可欠です。
では、震災直後に水が使えなくなった時、どのように生活をしていたのか気になるのではないでしょうか。
助け合いの大切さ
震災の影響で今までと同じように生活をする事が困難な中、周りの方々に助けて頂きながら生活をしていました。
『お水』に関しても、周りの方々から沢山助けて頂きました。
近くの学校に自衛隊の方々がお水を持って来て下さり、主にそのお水で生活をしていました。
お水を分けてもらえる量は、1家族何リットルまでという決まりがありますので、正直足りないなと思う事が多かったです。
でも、貰えるだけでありがたいので、文句は言えません。
しかしながら、私たち家族に幸運が訪れました。
井戸水を持っているご近所の方が「お水使っていいよ」と少し分けて下さったのです。
とても救われました♪
家族みんなで、空のペットボトルやお鍋を持ってお水を貰いに行きます。
お年寄りや小さな子など運ぶのが大変そうなご近所さんがいたら、みんなで助け合うのです。
この時、人と人って助け合って生きているんだなと思いました。
トイレ
お水が出ないとなると、トイレも一苦労です。
トイレは、何回も流すとお水が足りなくなります。
なのでそれを避ける為に、尿の場合は家族皆が用を済ませてから流します。
それもタンクに水を入れるのではなくバケツで便器に直接流し入れます。
節水の為にそうしました。
「水が飛び散って汚い!」なんて言ってられません…。
簡易トイレを常備して置く事を強くおススメします!
お風呂
お風呂は、電気が復旧するまでは入れませんでした。
震災が起きた時は3月です。
水を被って風邪を引いたら、生活が更に大変になります。
電気が復旧してからは、電気ポットでお湯をある程度沸かし、そのお湯で身体や髪や顔を洗いました。
約一週間ぶりに入るお風呂は最高でした。
しかし、お水が沢山あるわけでもないのです。
シャワーをずっと浴びられるわけでもなく、湯船に入れるわけでもないので、とても寒く感じました。
今は、水を使わずに頭や体を洗う事が出来る「ドライシャンプー」という物も販売されています!
そちらを用意しておくと安心です♪
「ドライシャンプー」は、震災以外(朝シャンの代わりやアウトドア等)でも使えますので、とっても便利です!
「ドライシャンプ―」が無い場合は、大きめのバケツに電気ポットで沸かしたお湯と水を入れて、丁度良い温度にして体を洗うと良いですよ♪
洗濯
トイレ、お風呂と、お水が無いと困る事は沢山ありますよね。
洗濯もお水が無ければ出来ません。
なので、洗濯は毎日というわけにもいきません…。
また、電気が通っていなければ、洗濯機を回すことすら不可能です。
しかし、今の時代は凄いです!
手動で洗濯が出来るグッズが販売されています!
震災時だけでなく、急な停電時にも役立ちそうですね♪
洗い物
水が使えないと、洗い物は出来ません。
なので、「紙皿」や「紙コップ」が役立ちます!
しかし、私の家では数多くの「紙皿」や「紙コップ」を常備していませんでした。
毎回洗うような水もありません。
そこで、「ラップ」を使う事にしました!
- お皿にラップをかける
- ラップの上にご飯をのせる
- 食べる
- ラップを外す
これでお皿は汚れていませんので、使いまわしが出来ます♪
ガス
水道が復旧した後、数日ほどでガスも復旧しました。
これで温かいお風呂に入れます。
洗い物もお湯を使えます。
ガスが使えないと不便な事
- 料理が出来ない
- 温かいお風呂に入れない
- 食器洗いも水のみ
「水道」と「電気」が使えないよりはマシです。
「オール電化」のお宅なら不便に感じないかと思います。
普段「ガス」を使う方は、「ケトル」や「カセットコンロ」が家にあると便利ですよ!
食料
震災が起きた後、大きな揺れがおさまって動けるようになってからすぐに、コンビニへ食料を求めて行きました。
しかし、店内は行列が出来ていて、私達家族が行ったときには既にコンビニの中は空っぽでした。
なので、後日に近くの空いているスーパーへも行きました。
なんとそこにはまたもや行列が出来ていました。
とりあえず並びます。
食べ物ないと生きていけませんので…。
やっと店内に入れたものの、買えるものは1家族10品までと決められていました。
必要なものだけを買います。
それだけで、あっという間に10品になってしまいます。
文句を言ってはいけません。
買えるだけありがたいのです。
あとはご近所さんと食べ物の交換や貰ったものをお裾分けしたりと、みんなで協力しました。
「ホワイトボード」がおススメ☆
最後に
「東日本大震災」は私にとって一生忘れられない出来事となりました。
「蛇口をひねると水が出る」、「温かいお風呂に入る」、「辺りが暗くなったら電気をつける」といった行動は、当たり前になっているかもしれません。
しかし、その事(電気・ガス・水道を使って生活する事)は決して当たり前ではなく、とてもありがたい事なのです。
日頃から感謝をしながらなるべくecoを気にして生活していきたいですね。
また、いつ震災が起こっても良いように準備をしておく事も重要です!
「備えあれば患いなし」ですよ♪
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