ベランダ菜園を始めたいけど、「やり方が分からない」「どんな物を揃えればいいのだろう…」と悩む方もいらっしゃると思います。
今回は、初心者でも始められるようにベランダ菜園の始め方をご紹介します!
『ベランダ菜園』を始める前に確認する事
『ベランダ菜園』を始めようと思って、すぐにホームセンターへ行こうとしている方!
ちょっと待って下さいね。
『ベランダ菜園』を始める前に確認しておいた方が良い事があります。
管理規約の確認
マンションやアパートなどの集合住宅には、安全やセキュリティの問題から管理規約というものがあります。
規約を守らないと、周りの方々や自分自身が困ってしまう事になります。
学校や職場や車の運転等、様々な場面で『規則』がありますよね?
『規則』がある事によって、沢山の人達を守っているのです。
なので、近隣の方や大家さん等に迷惑をかけない為にも『利用規約』をきちんと読んでおきましょう。
例として、以下の3つの注意すべき事柄があります。
では、順番に説明していきます!
避難経路を塞いでいないか
火災や地震等での緊急事態の際に使う避難通路や蹴破り戸を『ベランダ菜園』をする事で塞いでしまったらどうなるでしょうか?
緊急の時の為にある通路を、『ベランダ菜園』をする事によって通れなくなっては困ってしまいます。
緊急の時に使う通路は絶対に妨げてはいけません!
周りの方だけでなく、自分自身が困ってしまう事になりますよ…。
『ベランダ菜園』をする事によって、近隣の方の邪魔にならないか
次に、近隣の方の邪魔にならないかを気にしなければなりません。
もし、自分家のベランダスペースに、お隣さん家の植物が侵入してきたら、皆さんはどう思いますか?
これは、私が以前住んでいたアパートにて実際にあったお話です。
建物の構造上、『ベランダ菜園』をしても大丈夫か
土は結構な重さになるので、その重さにベランダが耐えきれるかどうかの確認もきちんとしておきましょう!
また、水捌けに関しても確認すべき点です。
水を流した時、そのお水はどこを通っていくのか確認する必要があります。
排水口がある場合は、そこに土や葉が詰まらないようにしましょう。
お隣や下の階に水が流れる場合は、大量に水が流れないように注意が必要です。
不安な方は、大家さんや管理会社の方等に、『ベランダ菜園』をしても大丈夫か聞けば安心ですね♪
他の方の迷惑にならないように、十分配慮しながら楽しいベランダ菜園をしましょう!
環境の確認
ベランダ菜園は、日当たりと風通しを確認しておく事が重要です!
最適な方位は東・南向きで日当たりが良く、風通しが良い場所をオススメします。
風通しが悪いと、湿度が高くなり病害虫がでてしまう恐れがあります。
また、植物は光合成をして成長をする為、日当たりが悪い場所は日当たりの良い場所と比べて成長が悪いです。
※エアコンの室外機の風は植物にとって悪影響なので、注意が必要です!
ベランダ栽培でバジルや大葉(青じそ)が枯れることの原因の1つに、エアコンの室外機によるものがあります。
私も実際に室外機によって植物が元気をなくしてしまったという経験があります。
なので、何度も言いますが、室外機の風には注意が必要です!
準備するもの
・種や苗
1つのお野菜にも色々な種類のものがあります。
一番は育ててみたい、これ食べたいなと思ったものを購入するのが良いですよ。
好きな物や食べたい物を選んだ方が、「頑張って育てるぞ」と大切に育てる事ができます。
初心者であれば育てやすい作物を選ぶのがベスト!
種や苗を購入する際、お野菜にも旬というものがありますので時期には気をつけましょう。
・プランター
お野菜の種類によって必要なプランターの大きさは様々ですが、例としてミニトマト1苗だと(幅30~40㎝ 奥行:30~40㎝ 高さ:30㎝程度)が必要です。
大きくなるにつれて根が伸びていきますので、プランターが小さいと根が窮屈になってしまい、養分の吸収がうまく出来なくなってしまいます。
なので、美味しいお野菜を作るためには、大きめのプランターを用意しましょう。
・土
土は植物を育てる上でとても大切です。
土が大切なのは分かってるけど、どんな土がいいのか分からないという方もいるのではないでしょうか?
ネットで検索しても、お店へ行っても沢山の種類が売られているので、選ぶのも難しいですよね。
でも大丈夫です!
『野菜用の培養土』という栽培に適した土がホームセンター等で販売されていますので、それを使えばOKです。
・支柱
支柱は植物を支えるために必要です。
真っ直ぐなよく見かける支柱の他にも、クルクルとした形の支柱があります。
その作物に合った使いやすい物を選びましょう。
約180㎝の長さがあれば十分だと、以前に種屋さんに教わりました!
初めはどの支柱を買えば良いのか迷うと思います。
なので、180㎝の長さのある真っすぐな土にさしてもしっかりと立つことが出来る太さの物を選ぶと良いですよ。
トマト、胡瓜、ナス、ピーマン、絹さや等、プランターで育てる事ができて、ある程度大きくなる作物はそれで十分です。
実際に私がベランダ菜園で育てたので検証済みです。
・鉢底ネット
プランターには穴が空いてる物と、ネットが敷いてある物があります。
ネットがあらかじめ敷いてあるものであれば大丈夫ですが、そうでない穴が空いているタイプには、鉢底ネットを敷きましょう!
・鉢底石(軽石)
鉢底ネットを敷いたら、その上に鉢底石を薄く敷きましょう。
ネットが付いている鉢底石もあるので、そちらは便利です!
・ジョウロ
作物にお水をあげる際に必要になります。
どのくらいの数の作物を育てるのかによって大きさを選ぶといいでしょう。
ジョウロは、ホームセンター(カイ○ズ)が安かったので、そちらで買いました!
・スコップ
苗の植え替えや土いじりをする時に必要になります。
『ベランダ菜園』の場合、そこまで大きな穴を掘ったりすることはないので、100円ショップの物で十分です。
ちなみに、私も100円ショップのスコップを愛用中です!
・肥料
液状の物や粒状の物等色々な種類がありますが、液状の物だとすぐに流れ出てしまうので粒状の物がおススメです。
どのくらいの量や頻度で肥料をあげれば良いのかは、その商品に記載されているものが多いので、それに従って貰えたらOKです。
ベランダ菜園の基本知識
道具が揃ったら、早速ベランダ菜園を始めましょう!
ベランダ菜園に必要な基本知識は4つです。
土の準備
土は作物達にとってのお布団です。
良い土からは良い作物が育ちます。
はじめは野菜用培養土でも大丈夫ですが、慣れてきたら『腐葉土』や『苦土石灰』を混ぜて、作物に合ったより良い土作りをしていきましょう。
水やり
お水は作物には欠かせない物の1つです。
お水が足りないと枯れてしまいます。
人間も、お水がないと生きていけないですよね?
植物も同じです。
しかし、お水はあげすぎても根腐れしてしまい、枯れてしまいます。
お水をあげる目安として、土の表面が乾いてからあげるようにしましょう!
お水をあげる時間ですが、基本的に午前中が望ましいです。(夏場は夕方もOK)
日当たり
小学校の理科の授業で『光合成』という言葉を習ったのを覚えていますか?
緑色植物および光合成細菌が光のエネルギーを利用して二酸化炭素と水から有機物を合成する過程。緑色植物の光合成は葉緑体で行われ、酸素の発生を伴う。
引用:光合成とは-コトバンク
つまり、光合成を行うことによって、作物は成長していきます。
光合成には日光も必要になるので、作物が成長できるような日当たりの良い場所で育ててあげましょう。
※中には半日蔭を好む作物もあります。
間引きとわき芽かき
作物が大きく、美味しい実を作るためには『間引き』や『わき芽かき』というものが必要になってきます。
『間引き』とは、種をまいて、沢山芽が出た中の少数の芽だけを残して後は取り除くこと。
『わき芽かき』とは、余分なわき芽を取り除くこと。
以上の4つの項目を念頭に置いて、上手に作物を育てていきましょう。
ベランダ菜園初心者向けの野菜
ベランダ菜園初心者の方は難易度が低めの物から始めていくことをいく事をおススメします。
例えば、失敗が少なめの作物や発芽や収穫までの日数が短い作物です。
私がおすすめする作物をいくつかご紹介します!
ミニトマト
↑こちらの写真のミニトマトは『純あま』という種類です。
ミニトマトは夏野菜の定番の1つですよね。
初心者でも簡単に栽培できて、沢山実がなりますので人気がとても高いそうです!
とっても甘いのでおススメですよ。
胡瓜
採れたての胡瓜はみずみずしくて、とっても美味しいです。
思わず丸かじりしたくなります!
蔓が伸びてくるので、ネットを張って誘引する必要がありますが、簡単に育てる事ができます。
ピーマン
ピーマンはナス科の一種です。
収穫量が多く、色々な料理に使えるので人気の高いお野菜です!
ピーマンは種からの栽培が少し難しいので、初心者は苗から育てたほうが安心です。
サラダほうれん草
とても簡単に育てる事が出来ます。
普通のほうれん草も簡単に育てられますが、私はほうれん草ではなく、サラダほうれん草をおススメします!
サラダほうれん草は洗って生のまま食べられるので、調理に手間がかかりません。
サラダほうれん草は茹でなくて良い為、茹でる事により栄養素が流れてしまうという心配もしなくて良いです。
種まき時期は秋頃で、収穫時期は春頃になります。
なので寒さには気をつける必要がありますが、地植えほどは気にしなくて大丈夫です。
私は特に寒さ対策をしませんでしたが、ちゃんと大きく成長して沢山収穫できました!
絹さやはスーパーで買おうとすると意外と高かったりするので、沢山収穫出来るのは嬉しいですよね。
小松菜
小松菜は種蒔きしてから収穫までがとても早いので、初心者の方におススメのお野菜です!
栄養価も高いので、色々な料理に沢山使えたら嬉しいですよね。
まとめ
お家で出来るベランダ菜園。
ベランダでも簡単に育てる事が出来るお野菜は沢山あります!
地域によってまき時期が違いますので、事前によく確認して、旬のお野菜を沢山育ててみて下さいね。
最初は少し出費が出てしまうかもしれませんが、プランターや支柱は一度揃えてしまえば劣化するまでは何度も使い回すことができます。
なので、長い目で見るとそこまで出費は多くないですよ。
大切に育てたお野菜の成長には、とても感動します。
興味がある方は、是非お家で色々なお野菜を育ててみて下さいね。
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